3年ぶり、コロナ禍で初のワンマンコンサートで熱演する小田和正

 小田和正 言葉にできない…涙 史上最年長74歳8カ月でのアリーナツアーが福島で開幕「楽しく楽しく」

 シンガー・ソングライターの小田和正(74)が3年ぶりの全国ツアーを3日、福島県郡山市のビッグパレットふくしまでスタートさせた。コロナ下で初の単独公演。歌唱時に感極まって涙を流すシーンもあり、ファンも本人も忘れられない一日となった。

 待ちわびた5500人は総立ちで手拍子して迎えた。白いシャツ姿の小田は客席を見渡すと「みんな、元気だったでしょうか。このコンサートが決まった時はとってもうれしかった」と感慨深げに話し、大きな拍手を一身に浴びた。

 全国ツアーは2019年に開催して以来で、同7月の最終公演で「また会おうぜ」と約束していた。この日、10月29、30日の神戸公演が追加発表され、全国各地のアリーナ会場で34公演を開催し、計31万人の観客動員を見込む。74歳8カ月でのアリーナツアーは、国内では昨年、矢沢永吉(72)が72歳3カ月で開いたのを抜き、史上最年長となった。

 3年分の思いをぶつけた。序盤から全長160メートルの花道を歩きながら、時に小走りし、ファンに近づいてパフォーマンス。ツアータイトルでもある新曲「こんど、君と」を歌っている最中には感極まって目頭を押さえた。「今日は第1日。特別大切であります。何とか楽しく楽しく終わりたいと思います」と呼びかけた。

 聴き心地のいいクリアなハイトーンボイスは健在。ヒット曲「ラブ・ストーリーは突然に」や8年ぶりのアルバム「early summer 2022」(15日発売)に収録される新曲「ナカマ」など25曲を披露した。

 ツアー真っただ中の9月に75歳となる。コロナ下でも自宅周辺を走り体力づくりを欠かさないなど、元気に満ちあふれた小田は「楽しさをツアーの最終日までどんどん膨らませていって大きく駆けつける。それがテーマです」と完走を誓った。


小田和正 言葉にできない…涙 史上最年長74歳8カ月でのアリーナツアーが福島で開幕「楽しく楽しく」 (msn.com)