小笠原 早紀(おがさわら さき、3月29日 - )は、日本の女性声優。青森県出身。賢プロダクション所属。 専門学校東京アナウンス学院卒業。第一回声優アワード新人発掘オーディション出身。以前はエーエス企画に所属していたが、2012年4月より賢プロダクション所属となる。 |
2/8(月) 9:26
日刊ゲンダイDIGITAL
がんで舌を切除した声優の小笠原早紀さん 復帰までの道のり
小笠原早紀さん(提供写真)
【独白 愉快な“病人”たち】
小笠原早紀さん(声優)=舌がん
◇ ◇ ◇
2019年5月、手術で舌の左脇を長さ6センチほど切除しました。ちょうど小指1本分ぐらい失った感じです。それでも今もこうして声優のお仕事ができています。早期発見ができて本当によかったと思います。
異変は2019年3月でした。朝からスタジオに缶詰めになって仕事をした翌日、舌の左側に口内炎ができたのです。真ん中よりすこし舌先寄りのちょうど歯が当たる場所でした。ほっぺた側にはよく口内炎ができる方だったのですが、舌にできたのは初めてでした。
痛くてしゃべりにくいので、早く治そうと市販の口内炎の薬を塗っていたのですが、1週間経っても治る気配がなく、近くの総合病院の口腔外科を受診しました。
塗り薬を処方され、1週間後にもう一度行くと、「なんか大きくなってない?」と先生が心配し始め、大学病院を紹介されました。
ちょうどその頃、堀ちえみさんが舌がんを公表された後で、日々ニュースの話題になっていたんです。自分でもちょっと心配になって、舌がんについて調べ始めていました。
大学病院では、患部を綿棒などでこすって細胞を調べる検査があり、その後に一部の組織を切って調べる生体検査となりました。
いよいよ「あまり良いものではなさそうだ」と思い始めた3月末、生検を受けると傷が腫れ痛くてしゃべれなくなり、ようやく所属事務所に事の次第を報告しました。
4月初めに生検の結果が出て、「残念ながらがんです」と告げられました。ただステージ1だったことと、何となく察しがついていたので、がん告知そのものはショックではなかったです。それより「お仕事どうしよう……」という思いで頭がいっぱいでした。
4月末に大きな企画が進行していたので、「このお仕事をやるにはどうしたらいいか」を事務所とイベントの主宰者さまと主治医も巻き込んで調整しました。
結果、経過観察や経口服用する抗がん剤などをいただきながら、5月20日まで入院を延ばしてもらい、それまでにできる限りのお仕事をして手術に臨んだのです。
手術は入院の翌日でした。舌が、声が、喉が、どうなるのかわからないので眠れなかったですね。
実は手術を決断するまですごく悩みまして、事務所の人たちみんなに一緒に考えてもらったんです。
治療法は手術か放射線の2択。手術のデメリットは舌の形が変わってしゃべりにくくなること。放射線の場合は、歯や骨がもろくなること、声帯へ影響が出る可能性、唾液が出にくくなって長くしゃべりづらくなること……でした。
検討する中で、「舌は筋肉だからしゃべりにくいのは鍛えれば何とかなるかも」という意見にだんだん固まっていって、「じゃ、手術で」って感じで決めました(笑い)。
全身麻酔で3~4時間の手術だったと思います。切ったところは、体に吸収されるというシートがペタッと貼られているだけでした。
もちろん麻酔が切れかけると脈のリズムでズンズンガンガン痛みがきて、痛み止めなしではいられません。ただ、その山を越えると舌には何も当たらないので快適でした。
■声優としての滑舌や発音を取り戻すまでが大変だった
術後1週間は鼻からチューブで液体ご飯を体に入れ、次の1週間で徐々に口からご飯……という流れでした。
舌の形が変わったので水を飲んだり噛んだりも、以前のようにはできませんでした。幸いにも声質は変わらず、滑舌も入院中のリハビリで日常生活に困らない程度にはなりました。でも、大変だったのは、そこからプロの声優としての滑舌や発音を取り戻すことでした。
しかも、手術をしたら、予想以上にがんが深かったため退院後は放射線治療も行ったのです。2~3日置きに計20回以上、治療に通いました。声帯への影響がないように顔の外からではなく、舌に直接照射という手段を取ってくださいました。舌を思いっきり右側に引っ張られながら、照射口をくわえるわけですから、毎回すごい形相でしたけど(笑い)。
お仕事復帰までは、遠い道のりでした。どうしても「サシスセソ」や「チャチュチョ」が言えなくて、あまりのできなさに、同業者の活躍を見るのがつらくて、モンモンとした時期もありました。
>>2続く
(出典 amd-pctr.c.yimg.jp)
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4a74d5c999be9f50ad0300fccb0466ab04ea143
舌が固まって動かしにくいのと、キズのある方に寄ってしまって、真っすぐにするのが難しいのです。巻き舌はもちろん、舌を上顎に付けることすらできなくて焦りました。でも、とてもいいボイストレーナーに偶然出会って、「新しい舌のセンターを見つけよう!」と一緒に試行錯誤してくださったおかげで、半年かけて巻き舌ができるまでになりました。
病気は、声優というお仕事をより真剣に考えるきっかけになりました。まだまだこれから頑張ります。
(聞き手=松永詠美子)
▽おがさわら・さき 青森県生まれ。2007年に新人発掘オーディションに合格し声優デビュー。テレビアニメ、ゲームアニメを中心に劇場アニメ、Webアニメなどでも活躍している。代表作は「魔法科高校の劣等生」の中条あずさ役、「僕のヒーローアカデミア」の拳藤一佳役、「アイドルマスターミリオンライブ!」野々原茜役など。
>>2
何ひとつキャラが分からないけど復帰出来て良かったね
経口抗がん剤は無意味と20年以上前に聞いたが、今でもあるんだな
>>5
3年前に親父が口腔ガンやったときも飲んだで
手術まで1ヶ月あいたから
小さくなって切りやすくなったらしい
>>18
おお、善かったですね
当時ですが、全く効かないのが海外で立証されているにも関わらず日本独自のデータ(効かないことを証明する為の)が欲しいからと
乳癌全摘手術後の母が、言わば治験に回されそうになったことがありました
歳月を経て経口タイプも変わったのですかね
口内炎が癌化するのか
>>10
初めから口内炎じゃなくて癌だったんだろ
>>10
銀歯や差し歯が当たって良く口内炎になる部位は癌化しやすいから注意やで
誰と思ったらモブ声優かよ
>>11
役名に名前がついてる人をモブとは言わないw
復帰おめでとう!
でも声優なんて使い捨てだからすぐ消えるんだよな~
>>13
アイマスで役持ってるから長くは続けられるぞ
歳いくつ?
>>19
永遠の17歳
ガルパンのニーナか
>>24
KV-2ギガントに乗ってたロシアの田舎娘か
まだ出番あるよね
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