青木功氏がJGTO会長再任 今年で80歳「老体にむち打ってやっていくので、よろしく」
日本ゴルフツアー機構(JGTO)は25日、都内で定時社員総会と臨時理事会を開き、4期目となる青木功会長(79)の再任など、理事19人の役職を決めた。
青木会長は「6年やってきて、今年で80歳になるから、そろそろ引退かなと思っていたけど、もう1期ということになった。老体にむち打ってやっていくので、よろしく」と、笑顔で抱負を語った。任期は2024年3月までとなる。
会見に同席した、広報担当の佐藤信人理事は「補足すると『もう1期お願いします。今、頑張ってきたこと、種をまいてきたことが、もう少しで実になりそうなので、もう1期やって次の人につないでいきましょう』ということで結論を出していただきました」と、周囲に背中を押される形での再任だったことを明かした。
青木会長は「松山(英樹)や金谷(拓実)、中島(啓太=日体大)…。私の孫ぐらいの年齢の選手たちが出てきて、活性化するんじゃないかと思っている。選手には会った時に『お前たちの時代をつくれよ』と、目標を持たせて、オレのできなかったことをやってほしい」と、日米を主戦場とする現役ツアー選手にエールを送っていた。
また同会長は、慢性的な痛みから、先月23日に受けた右肩の腱板(けんばん)断裂手術からの経過も明かした。この日は、手術していたことが判明した今月7日の会見と同様、右手を肩からかけた装具で固定。
「これ(装具)が取れないとリハビリができない。あと1週間から10日ぐらいで取れて、それからリハビリして、ボールを打てるのが、先生いわく『8月ぐらいだろう』と。リハビリが3カ月ぐらいはかかる。青木功のゴルフ人生の中で、半年間もゴルフをやらないなんて初めてだ。だけど80歳だから、まあいいかと。ゴルフ歴65年もやっていると、油切れで欠陥も出るわな。みんな、オレのことを見たいだろうけど、そうはいかないよ。まあ、あまり心配しないで。死ぬわけじゃないから」と、悲観的な表情は見せず、笑い飛ばしていた。
今後のプレーヤーとしての目標を質問されると「そういうのは、治った時にオレが表明するから待ってなさい」と話し、報道陣の笑いを誘っていた。「(装具は)今月中には取れそうな感じだけど、あまり無理したくない。なんでかっていうと、痛いんだよ。ケガすると人間、臆病になるもんだな。(ツアーメンバーで)ゴルフをやっていた時は、ずっと強気だったけど。それも年齢相応の考え方と思っているけどね。年を取ってくると、本当に怖くなるぞ。あんたたちも、この年齢でケガしたら分かる。まあ、心配かけてすみませんでした」と、青木節は最後まで“絶口調”だった。
青木功氏がJGTO会長再任 今年で80歳「老体にむち打ってやっていくので、よろしく」 (msn.com)