北川 悦吏子(きたがわ えりこ、1961年12月24日 - )は、日本のテレビドラマの脚本家、映画監督、エッセイスト。岐阜県美濃加茂市出身。早稲田大学第一文学部哲学科東洋哲学専修卒業。情報科学の研究者・北川高嗣は実兄。 岐阜県立加茂高等学校卒業後、オフコースの大ファンで、小田和正と同じ大学に入りたいとの思いから早稲田大学に進学。 |
2/19(金) 11:01
デイリー新潮
「ウチカレ」で大苦戦…北川悦吏子の恋愛ドラマはもうオワコンか?
菅野美穂、浜辺美波
「ロングバケーション」世代も脱落か。日テレ系ドラマ「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」の低空飛行が続いている。初回は視聴率10.3%だったものの第2話は8.8%に。1話で脱落した人が多かったようである。
恋愛ドラマの女王・北川悦吏子さんの脚本だけに、意外な苦戦ぶりだ。
セリフ回しが古臭い、オタク描写にリアリティがない、そもそも娘に彼氏がいないからって騒ぐ方が時代遅れで大きなお世話。
ネット評はなかなか手厳しい。確かにロンバケど真ん中世代の筆者が見ても、時々気恥ずかしいものがあった。
いつまでも少女のような、奔放で天真爛漫な恋愛小説家。菅野美穂さんが演じる水無瀬碧は、北川さんが描く典型的なヒロインである。
言いたいことを言い、感情表現が豊かで、周囲を振り回す。特に異性を。「半分、青い。」の鈴愛しかり、「あすなろ白書」のなるみしかり。
やりたい放題に見えるし、実際、結局はおいしいところを持っていく。そんなヒロインは賛否が分かれる。昔は憧れた人が多かったが、今は首をかしげる人が増えたということだろう。
思えば「私ってサバサバしてるから」と語る「自サバ」女性が増えたのは、「ロンバケ」ヒット後ではなかったか。
おそらく山口智子さん演じる葉山南がロールモデルだろう。それだけ魅力的なヒロインだった。山口さんが素敵という一言に尽きるかもしれない。気は強いけどお人よしなところもあって、見た目も態度もサッパリしている。
同じタイプのヒロイン・「東京ラブストーリー」の赤名リカは恋に敗れたが、ハッピーエンドをつかんだ南。彼女に憧れた女性は多かったに違いない。
ただ、ふつうの女性はドラマほど上手くはいかないものだ。南気取りの「自サバ」女性に手を焼いた人も多いことだろう。
彼女たちの内面は実にナイーブであり、取り扱いが面倒なこともしばしばだ。そもそも南も、自分がサバサバしてるとは言っていない。
「大人のオンナとして振る舞っているけれど、中身は女の子のまんま」という会話を後輩と交わしている。そう、内面は「女の子」なのだ。それは天真爛漫さや可憐さと片づけられない。いい大人なのに、「女の子」と言ってはばからない幼稚さや鈍感さとも隣り合わせである。
しかし北川脚本では「少女の感性は善」であるし、「いくつになっても心が少女である女性は特別」という選民意識も垣間見える。そしてヒロインたちを迎えにくる、白馬の王子様。
どんなに気が強くても、やっぱりお姫様扱いされたい。だって女の子だもん。そうしたヒロインに潜む幼さや無責任さを、いまの「自己責任」社会ではズレていると感じる人が増えてきたのではないだろうか。
>>2続く
(出典 amd-pctr.c.yimg.jp)
https://news.yahoo.co.jp/articles/59e1393b8cd74b880f932ed49aa8db8ef5dfad70